2010年1月29日金曜日

管理か?自由か?

一週間前だったか オバマさんが金融市場の巨大化を危惧するコメントをして、金融の引き締めを示唆すると、株価が暴落した。それを受けて今週は、雇用確保優先の政策演説で、株価が上がっている。
世の中は「金余り」であることは間違いない。余ったお金は「投機資金」として相場を操り、市場を支配している。
オバマさんもどうにかしてこのお金を、金融市場だけではなく流動資金として利用したいのでしょうが、それを管理しようとすると、経済はしぼんでしまう。

社会主義と自由主義社会では、既に自由主義社会に軍配が上がった筈だ、しかし、今は中国の共産主義国が急成長して、自由主義社会の限界を思わせる構図となっている。

社会主義と自由主義ではどちらが良いのか?
私達は当然「自由主義」だと答えるだろうが、本当にそうなのか?
格差社会が悪いといったり、低所得者への資金援助を政府に求める言動は、どうも自由主義とはかけ離れている。
よく聴く話だが「社会主義国の労働者は働かない」・・いくら頑張っても、賃金に格差が無いからだ。
「働く」事でその労働時間の対価として「賃金」が有ると思っていては大間違いだ。
自由主義社会の中では、その中でどれだけ考えて貢献したかが、「対価」違いとして現れる。

これまで自由主義社会がリードしてきたのはこのおかげだ。
技術も商法も政府主導ではいき詰まりが出るのは当たり前だ。
中国にメーカーが少ないのも仕方ない。考える事をこれまでやってきていないのだから・・・

現在の成長は、工賃の差がもたらした、他国の恩恵に過ぎない。
中国は日本から言わせると「輸出国」であるように言われていますが、未だ輸入国であることには違いありません。
物を作って輸出すればするほど外貨が中国に貯まる事になる。貰った外貨は人民元に換えないと国内では使えないから、市場だとドルや円を売ることになる。
しかしそれではドルが安くなりすぎ、政府は市場のドルを買いまくって、為替の安定を図っている。
市場はどんどん人民元の切り上げの圧力が強くなってくるだろう。
そのとき円もまた円高ドル安に動くと見られている。
ますます、アメリカから中国への対輸出国へと移行していくということだ。
中国はいま、溜まった外貨を利用して、どんどん国内に投資していますが、これはある意味バブルに近い。
その後はどうなるか?

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